海の生態系の頂点クジラのお礼

クジラはただオキアミを食べてるだけではなかった。。



1日の大半を食事に費やし、一日に6ー8トンのオキアミを捕食するクジラ。

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生態系のトップに君臨してエサばかり食べて、網にかかった魚を食べてしまったりと漁業者たちにとって敵のような存在という見方があったのですが、どうやらこれは誤解だったようです。。



クジラは、深海まで潜ってエサを採り、呼吸のために海面に戻ってこなければならいのですが、なんと、その時に海水の流れを縦方向にかき混ぜてくれるのです。

シロナガスクジラなど体長35メートル、体重200トンの巨体が泳ぐその波動は海中を大きく変えていたのですね。



こうして海洋の異なる層をまたがって栄養成分や微生物が広がり、クジラ以外の生物にとっても豊富なエサ場ができるのです。





さらに、クジラの尿や排泄物に含まれている物質、特に鉄分や窒素は、プランクトンの増殖に貢献する栄養分となります。
また巨大なクジラは死後、その遺体は海底に沈み、ウナギやカニ類から海生の環形動物まで、独特の生態系を構成するさまざまな腐肉食動物のエサとなって、漁業資源の増殖に貢献していたのです。



驚きました。。



海の食物連鎖の頂点として君臨してきた最後に、きちんと恩返ししてたのですね。。

ほぼ100パーセント、オキアミの成分で構成されたクジラの体です。生涯を終えたクジラは、最期200トンのオキアミのかたまりとなって海底の生き物にお礼として、自身を提供してたのです。





また、クジラの出産は人間と同じ10か月で、一頭しか産まないのでとても貴重です。
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このように海の生態系は、循環していたのです。しかし、正確なメカニズムをしらなければ、人類はまたもやクジラを捕獲しまくっていたことでしょう。。



神が創造された生態系、全て計算されてホント奥が深いです。