花たちのクールな愛の世界

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最近、"植物たちのあっぱれな生き方"という本を買いました。前回の続きの内容になります。

 

一輪の花の中に、雄しべと雌しべがともにいて、当然一緒にいるのだから受粉するだろうと
ロマンチックな世界だなと私は考えてましたが、実はまったく違うのですね。。

 

美しく咲いている一輪の花の愛の世界は、私たち人間が知ることのない
本当に徹底したクールなものです。
先回も言いましたが

 

家庭内別居、親近結婚お断り、すれ違い夫婦

 

なのです。以外でガッカリ感をかんじませんか?

 

共に連れ合った者同士、たとえ一緒になりたくても、許されない、ほとんどが他のところから相手をさがさなくてはならない、他家受粉の運命の下にあります。
両性花などの花は、雌しべは雄しべに絶対くっつかないよう、雄しべよりずっと高くして虫たちを待っています。雄しべも雌しべにくっつかないよう外側斜めにそっぽを向いて咲いております。
キキョウ、アボカド、オオバコなど雌しべと雄しべが成熟する時期をわざとずらして咲く花もあります。
そこまでするとは、、と思いました。。
また、自分の花粉が自分の雌しべについてもタネを作らない性質をもっている花もあります。
このように、植物たちには愛の秩序に対する確固たる気高い意志が存在してるのです。

 

なので、花たちの婚活は共に仲間づくりをして本当に必死なのです。ハチや虫、風たちがどれほど重要な媒酌人でしょうか。

 

たとえば、銀杏の木、雌の木が一本単独で生えていても20-30kmはなれた雄の木から飛んでくる花粉で受粉するのです。一本の雄の木につき5本の雌に受粉できるそうです。遠距離恋愛ですが、ハーレムですね。。
想像できますか?無数の花粉が飛んでる中、イチョウの雌は相手を間違えないのです。なんて賢く素晴らしい愛の関係でしょうか。。。イチョウだけではないのです。風媒花の花たちは風に運ばれてくる運命の相手を間違えません。本当に不思議に思えませんか?

 

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他家受粉の多い中、連れ合った者同士、自家受粉でめでたく結び合えるミクロの植物、それが私たちが主食にしてるお米です。一粒一粒が夫婦の出会いです。午前中の数時間の光をあびて、雄しべの花粉を受けるために穂が開く姿は感動的です。だから、安定した品種を保つことができます。
また、朝顔の雄しべが受粉のために雌しべの周りをくるむように追いかけていく姿は、感動的で私自身が雌しべになりたいくらいです。ツユクサも前回ふれましたが、一日しか開花できず、他家受粉のチャンスを夕方までギリギリまって、だめだったら最後、雄しべが渦をまくように雌しべに近づいてともに一緒になるのです。そのスローモーションのビデオをみてると、種を残すために愛の関係を結ぶ命の姿が本当にすばらしかったです。

 

このように、植物たちの知恵と確固たる愛の法則のなかで、私たち人間は美しい花をみることができ、おいしい野菜や果物をいただけるのですね。
これが創造主、神が定めた植物界の愛の世界です。

 

すべては自分たちの子孫を残すためなのですが、結局は花をみてもらう人間のため、天地創造の神の祝福を成就するためです。